ヘーゼルバーン10年|スプリングバンク蒸溜所の3回蒸溜・ノンピートが生むやさしい甘さ

ヘーゼルバーン10年 キャンベルタウン
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「キャンベルタウンのウイスキーは潮気とピートが強そう」というイメージを、やわらかく裏切ってくれるのがヘーゼルバーン10年です。スプリングバンク蒸溜所が、ノンピート麦芽と3回蒸溜という、同じ蒸溜所のスプリングバンクとは正反対の製法でつくるシングルモルト。この記事では、その成り立ちと味わい、ニッカ創業者・竹鶴政孝氏とのつながり、そして現在の入手事情まで紹介します。

この記事の結論
  • スプリングバンク蒸溜所がノンピート・3回蒸溜でつくる、軽やかで甘いキャンベルタウンモルト
  • 100%バーボン樽熟成で、洋梨・バニラ・蜂蜜・ミルクチョコのようなクリーミーさが魅力
  • 名前の由来は1925年に閉鎖された旧ヘーゼルバーン蒸溜所。竹鶴政孝氏の実習先としても知られる
  • 希望小売価格は本体11,600円。品切れが多く、入荷タイミングを狙うのが現実的

ヘーゼルバーン10年とは

ヘーゼルバーン10年は、キャンベルタウンのスプリングバンク蒸溜所がつくるシングルモルトです。ピートを焚かずに乾燥させた麦芽を使い、3回蒸溜した原酒を、バーボン樽だけで10年熟成させています。度数は46%。

同じ蒸溜所のスプリングバンク10年が軽いピートと2.5回蒸溜、ヘビーピートのロングロウが2回蒸溜であるのに対し、ヘーゼルバーンは「ピートなし・3回蒸溜」。スプリングバンク蒸溜所のラインナップの中で、もっとも軽やかでやさしい表情を担うブランドです。

基本スペック

銘柄名ヘーゼルバーン 10年(Hazelburn 10 Years Old)
地域スコットランド・キャンベルタウン
蒸溜所スプリングバンク蒸溜所(1828年創業)
所有会社J&A ミッチェル社(家族経営)
熟成年数10年
熟成樽バーボン樽100%
蒸溜3回蒸溜/ノンピート麦芽
アルコール度数46%
容量700ml
種類シングルモルト・スコッチウイスキー
輸入元ウィスク・イー

3回蒸溜・ノンピートという個性

スコッチのモルトウイスキーは2回蒸溜が一般的で、3回蒸溜はローランド地方の一部などに限られる少数派です。蒸溜の回数を重ねるほど、原酒はより純度が高く、軽やかな性格になるとされます。

さらにヘーゼルバーンはピートを使わず、麦芽は熱風だけで乾燥させています。スプリングバンク蒸溜所は製麦から瓶詰めまでを自社で一貫して行うことで知られ、こうした麦芽のつくり分けができるのも自前のフロアモルティングを持つからこそ。同じ設備・同じ職人から、まったく性格の違う3つのブランドが生まれるのは、この蒸溜所ならではの面白さです。

旧ヘーゼルバーン蒸溜所と竹鶴政孝

「ヘーゼルバーン」という名前は、かつてキャンベルタウンにあった同名の蒸溜所に由来します。旧ヘーゼルバーン蒸溜所は1925年に閉鎖されましたが、その数年前の1920年、ニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝氏が実習を行った場所としても知られています。日本のウイスキーの原点のひとつが、この町にあったわけです。

スプリングバンク蒸溜所は1997年からこの名を冠した原酒の生産を始め、ヘーゼルバーンは閉鎖から70年以上を経て、ブランドとして復活しました。ニッカのウイスキーが好きな方なら、ニッカ フロム・ザ・バレルの味わいと飲み方|51度でも3,000円台の名作ブレンデッドとあわせて、そのルーツに思いを馳せてみるのも一興です。

なぜ知ってほしいのか──キャンベルタウンのもうひとつの顔

キャンベルタウンは19世紀に30を超える蒸溜所を抱え、「ウイスキーの都」と呼ばれた町です。1920年代を中心に多くが閉鎖され、現在はスプリングバンク、グレンスコシア、そしてスプリングバンクと同系列で2004年に復活したグレンガイル(キルケラン12年)が、その伝統を受け継いでいます。

キャンベルタウンモルトといえば「オイリーで潮気があり、ややスモーキー」と語られることが多いのですが、ヘーゼルバーンはピートを抜いた分、その土台にあるオイリーさ・麦芽の甘さ・ほのかな塩気がストレートに感じられます。有名なスプリングバンクと比べて「スモークがない」「より軽く、甘く、クリーミー」というのが大きな違い。地域の個性を、別の角度から知ることのできる一本です。

テイスティングノート

香り

煮た洋梨やアップルパイのような甘い果実香。蜜蝋、キャラメル、バニラが重なり、スモークはほとんど感じません。穏やかで、やさしい印象の香りです。

味わい

なめらかでややオイリーな口当たり。バニラと蜂蜜の甘さが広がり、甘草やオレンジピールのような軽いスパイスがアクセントに。軽やかでありながら、薄さは感じさせません。

余韻

ミルクチョコレートのようなクリーミーな甘さが中程度に続き、最後にほんのりと塩気が残ります。

味わいのバランス

甘さ
4.0
スモーキー
0.5
フルーティー
3.5
ボディ
3.0
コスパ
3.0

おすすめの飲み方

ストレート

繊細な果実香とクリーミーさを味わうなら、まずはストレートで。チューリップ型のグラスで少しずつ香りを確かめると、洋梨やバニラの甘さがよくわかります。

少量の加水

数滴の加水で、甘い香りがふわりと広がります。もともと穏やかな酒質なので、加水しすぎると味がぼやけやすい点だけ注意しましょう。

ハイボール

ピートがない分、ハイボールにすると爽やかで飲みやすい仕上がりになります。ただし繊細さが持ち味のボトルなので、炭酸は少なめ、レモンなどは入れずに楽しむのがおすすめです。飲み方の基本はウイスキーの飲み方もご覧ください。

価格と購入方法

輸入元ウィスク・イーのメーカー希望小売価格は本体11,600円です。専門店では税込12,000〜13,000円前後で掲載されていることが多いものの、2026年秋時点では「売り切れ」「お一人様1本まで」といった表示が目立ちます。年に数回の入荷タイミングで、すぐに売れてしまうことが多いようです。

スプリングバンク10年ほど極端なプレミア価格にはなっていない印象ですが、それでも見つけにくいボトルであることは確かです。専門店の入荷情報や抽選販売をチェックしておくと出会える確率が上がります。

購入時の注意:定価を大きく上回る価格で出品されている場合もあります。並行輸入品と正規品で価格が異なることもあるため、複数のショップを比較してから購入しましょう。価格と在庫は変動するため、最新情報は各販売サイトでご確認ください。

ヘーゼルバーン 10年

700ml / 46% / シングルモルト・スコッチ

こんな人におすすめ

  • スモーキーなウイスキーが苦手だけれど、個性のあるモルトを飲みたい人
  • バーボン樽由来のバニラや蜂蜜の甘さが好きな人
  • スプリングバンク蒸溜所の製法の違いを飲み比べてみたい人
  • 竹鶴政孝氏ゆかりの地のウイスキーに興味がある人

反対に、ピートの効いた力強い味わいを求める人には物足りなく感じるかもしれません。その場合はスプリングバンク10年や、同系列のキルケラン12年のほうが合うでしょう。

ふるさと納税でウイスキーを手に入れる

ふるさと納税の返礼品には、国内蒸溜所のウイスキーやお酒のセットを用意している自治体もあります。控除上限額の範囲内で寄付すれば、実質の自己負担2,000円で返礼品を受け取れます。

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※控除上限額は年収や家族構成などによって異なります。寄付の前にご自身の上限額をご確認ください。

まとめ

ヘーゼルバーン10年は、スプリングバンク蒸溜所がノンピート・3回蒸溜・バーボン樽100%でつくる、軽やかでクリーミーなシングルモルトです。キャンベルタウンらしいオイリーさとほのかな塩気を残しつつ、洋梨やバニラ、蜂蜜の甘さがやさしく広がります。竹鶴政孝氏が学んだ蒸溜所の名を受け継ぐ一本として、日本のウイスキー好きにもぜひ知ってほしいボトルです。

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※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。飲酒運転は絶対にやめましょう。妊娠中・授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。
※価格・仕様は2026年10月時点の情報です。最新の価格・在庫は各販売サイトでご確認ください。
※テイスティングノートは個人の感想です。

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