「響」はサントリーのブレンデッドウイスキーの最高峰と位置づけられるブランドで、24面カットのボトルと和紙のラベルは贈り物の定番としても知られています。一方で、現行品はJAPANESE HARMONY、BLENDER’S CHOICE、21年、30年と価格帯が大きく離れており、「どれを選べばいいのか」「定価はいくらなのか」と迷う方も多いはずです。本記事では、響の成り立ちとブレンドの特徴を整理したうえで、各ボトルの味わい・スペック・2026年4月改定後の希望小売価格を比較します。休売中の17年の現状、定価で買うための方法、贈答用の選び方までまとめました。
- 最初の1本や普段飲みには「響 JAPANESE HARMONY」(希望小売価格 税込8,800円)。華やかで飲みやすく、ハイボールにも向きます。
- ひとつ上の響を知りたいなら「響 BLENDER’S CHOICE」(税込17,600円)。料飲店向けに開発された商品ですが、量販店などの抽選販売で見かける機会もあります。
- 特別な贈り物・記念日には「響21年」(税込67,100円)。数量限定で、店頭で定価購入するのは難しいのが実情です。
- 「響30年」(税込456,500円)は年間数千本とされる希少品。抽選での入手が基本です。
- 「響17年」は2018年から休売が続いており、2026年10月時点でも再開は発表されていません。
響とは
響は、サントリーが1989年に創業90周年を記念して発売したプレミアムブレンデッドウイスキーです。最初に登場したのは「響17年」で、その後21年・30年といった長期熟成品が加わり、2015年3月にはシリーズ初のノンエイジ(熟成年数表記なし)となる「響 JAPANESE HARMONY」が発売されました。公式サイトでは「サントリーブレンデッドウイスキーの最高峰」と紹介されており、「日本の自然と匠の技が響き合う」という考え方がブランドの軸になっています。
山崎・白州・知多の原酒を重ねるブレンデッド
響の最大の特徴は、サントリーが国内に持つ3つの蒸溜所の原酒を組み合わせてつくられている点です。大阪府島本町の山崎蒸溜所(1923年に建設開始)のモルト原酒は、甘く厚みのある華やかさを、山梨県北杜市の森の中にある白州蒸溜所のモルト原酒は、爽やかさや軽いスモーキーさを担います。そこに愛知県の知多蒸溜所でつくられるグレーン原酒が加わり、全体をなめらかにまとめ上げます。
シングルモルトの山崎や白州が「ひとつの蒸溜所の個性」を楽しむウイスキーだとすれば、響は性格の違う多数の原酒を「調和」させることに重きを置いたウイスキーです。サントリーの蒸溜所はそれぞれの中でも蒸溜器や樽を使い分けて多彩な原酒をつくっており、ブレンダーはその膨大な原酒の中から組み合わせを選び、毎回同じ品質の響に仕上げています。
ミズナラ樽原酒という個性
響を語るうえでよく挙げられるのが、日本固有のオーク材であるミズナラの樽で熟成した原酒です。ミズナラ樽の原酒は、白檀(びゃくだん)や伽羅(きゃら)を思わせるお香のような香りをもたらすとされ、響の「和」を感じさせる要素のひとつになっています。公式のテイスティングノートでも、JAPANESE HARMONYの香りに「白檀」、余韻に「ほのかなミズナラ」、30年の余韻に「伽羅香」といった表現が使われています。このほか、シェリー樽やワイン樽など多様な樽で熟成した原酒が使われているとされます。
24面カットのボトルと和紙のラベル
響のボトルは24面のカットが施されたデキャンタ型で、この「24」には1日の24時間、1年の二十四節気という意味が込められているといわれます。ラベルには手でちぎって風合いを出した和紙が用いられ、和紙デザイナーの堀木エリ子氏がプロデュースしたことでも知られています。見た目の格調の高さが、響が贈答品として選ばれやすい理由のひとつです。
響の種類(ラインナップ)一覧
2026年10月時点で、サントリー公式サイトに現行品として掲載されている響は、JAPANESE HARMONY、BLENDER’S CHOICE、21年、30年の4種類です。17年は「休売中」と表示されています。いずれも700ml・43%で、違いは熟成年数と原酒の選び方、そして価格帯にあります。なお、希望小売価格は2026年4月1日出荷分から改定されています。
響 JAPANESE HARMONY(ジャパニーズハーモニー)
2015年に登場したノンエイジの響で、現在のシリーズの入口にあたる1本です。幅広い酒齢の原酒を組み合わせ、響らしい品格を持ちながら、華やかで飲みやすい味わいに仕上げられています。公式のテイスティングノートでは、香りはローズやライチ、ほのかなローズマリー、熟成した樽の香りや白檀、味わいはハチミツの透き通った甘さとオレンジピールチョコレート、余韻は繊細でやさしく、ほのかなミズナラが続くとされています。
アルコールの角が立ちにくく、ストレートやロックはもちろん、ハイボールや水割りにしても香りが崩れにくいのが魅力です。食中酒として和食に合わせやすいのも響JHの良さでしょう。
入手性は響の中ではもっとも高いものの、定価の税込8,800円で常に買えるわけではありません。スーパーや量販店の抽選販売では定価で出ることが多い一方、通販では1万2,000円〜1万3,000円前後から並んでいることが多いようです。
| 種類 | ブレンデッドウイスキー |
|---|---|
| 熟成年数 | 表記なし(ノンエイジ) |
| 度数・容量 | 43% / 700ml |
| 希望小売価格 | 8,000円(税別)/ 8,800円(税込)※2026年4月改定後 |
| 実売の目安 | 抽選販売では定価前後。通販では1万2,000円前後〜が多い |
響 BLENDER’S CHOICE(ブレンダーズチョイス)
2018年9月に発売されたノンエイジの響で、公式サイトでは「料飲店様向けに開発した商品」と明記されています。つまり本来はバーやレストランで提供されることを想定した1本です。多種多様な樽で熟成した幅広い酒齢の原酒に、ワイン樽で後熟させた原酒を加えているのが特徴で、平均の熟成年数は15年程度ともいわれます。
公式のテイスティングノートでは、香りは野いちご、白桃、パイナップル、クレームブリュレ。味わいはふくらみのある甘みと心地よい酸味、余韻はやわらかく甘やかで、ほろ苦さが続くとされます。JAPANESE HARMONYよりも果実味と厚みがあり、ストレートやロックでゆっくり味わうと違いがわかりやすいでしょう。
流通については、一般の酒販店に常時並ぶ商品ではありません。ただし実際には、2026年4月の価格改定後、有名スーパーやドラッグストアなどの抽選販売で税込17,600円で登場することが多いと報じられており、Amazonの招待制(抽選)販売でも同価格で扱われています。通販では1万7,000円前後で出品されていることもあり、響21年に比べれば手が届きやすい存在です。
| 種類 | ブレンデッドウイスキー(料飲店向け商品) |
|---|---|
| 熟成年数 | 表記なし(ワイン樽後熟原酒を使用) |
| 度数・容量 | 43% / 700ml |
| 希望小売価格 | 16,000円(税別)/ 17,600円(税込)※2026年4月改定後とされる |
| 実売の目安 | 抽選販売では17,600円前後。通販では1万7,000円前後〜 |
響21年
酒齢21年以上の超長期熟成のモルト原酒とグレーン原酒を厳選してブレンドした、響の中核をなす長期熟成品です。公式サイトでは「数量限定」と表記されています。
公式のテイスティングノートでは、色はやや濃い琥珀色、香りはレーズン、杏、イチゴジャム、バニラ。味わいはビスケット、トフィー、甘酸っぱさとスパイシーさ、余韻は熟した果実香が心地よく長く続くとされます。ノンエイジの響と比べると、熟成による果実の凝縮感と深みが明確に増しており、ストレートで少量ずつ、香りの変化を楽しみたいボトルです。
希望小売価格は税込67,100円ですが、店頭で定価のまま並ぶことはほとんどありません。二次流通では8万円前後、あるいはそれ以上で取引されることが多く、定価で手に入れるには百貨店や量販店の抽選販売を狙うのが現実的です。
| 種類 | ブレンデッドウイスキー |
|---|---|
| 熟成年数 | 21年以上の原酒を使用 |
| 度数・容量 | 43% / 700ml |
| 希望小売価格 | 61,000円(税別)/ 67,100円(税込)※2026年4月改定後 |
| 実売の目安 | 8万円前後〜(時期・販売店により幅あり) |
響30年
サントリーが保有する超長期熟成樽の中から、酒齢30年以上のモルト原酒を選び、同じく30年以上熟成したグレーン原酒とブレンドした最上位の定番品です。公式サイトによれば年間数千本しかつくれない限定品で、瓶詰めなどの工程も手作業で行われるとされています。
公式のテイスティングノートでは、色は濃い琥珀色、香りはマンゴー、杏、イチゴジャム。味わいはとろみと厚み、甘酸っぱさがあり、余韻には熟した果実香と伽羅香が長く深く続くとされます。響の目指す「調和」を時間をかけて極めた、記念の1本といえる存在です。
希望小売価格は税込456,500円。抽選販売が基本で、二次流通ではさらに高い価格で出品されていることが多く、購入の際は販売店の信頼性や状態の確認が欠かせません。
| 種類 | ブレンデッドウイスキー |
|---|---|
| 熟成年数 | 30年以上の原酒を使用 |
| 度数・容量 | 43% / 700ml |
| 希望小売価格 | 415,000円(税別)/ 456,500円(税込)※2026年4月改定後 |
| 実売の目安 | 定価を上回る60万円前後以上で出品されていることが多い |
響17年(休売中)
響の原点である17年は、国産ウイスキーの需要拡大による原酒不足を背景に、2018年に出荷を終え休売となりました。サントリー公式サイトでは2026年10月時点でも「休売中」と表示されており、販売再開は発表されていません。現在市場に出回っているのは過去に出荷された在庫で、定価を大きく上回る価格で取引されています。17年の雰囲気に近い熟成感を求めるなら、現行品ではBLENDER’S CHOICEや21年が選択肢になるでしょう。
このほか、2024年には酒齢40年以上の原酒を用いた「響40年」(100本限定・税別400万円)が抽選販売されるなど、響には限定品も存在します。本記事では現行の定番ラインナップを中心に紹介しています。
比較表
| 銘柄 | 熟成 | 度数 | 希望小売価格 | 味わい | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 響 JAPANESE HARMONY | ノンエイジ | 43% | 8,800円(税込) | ローズ・ハチミツ・白檀。華やかで軽やか | ★★★★★ |
| 響 BLENDER’S CHOICE | ノンエイジ(ワイン樽後熟原酒) | 43% | 17,600円(税込) | 野いちご・白桃・クレームブリュレ。果実味豊か | ★★★★☆ |
| 響21年 | 21年以上 | 43% | 67,100円(税込) | レーズン・杏・トフィー。濃密で長い余韻 | ★★★★☆ |
| 響30年 | 30年以上 | 43% | 456,500円(税込) | マンゴー・杏・伽羅香。とろみと深み | ★★★☆☆ |
※おすすめ度は、味わいに加えて価格・入手しやすさを考慮した編集部の目安です。響17年は休売中のため比較から外しています。
どれを選ぶ?目的別のおすすめ
初めての響・普段飲みなら
まずは響 JAPANESE HARMONYがおすすめです。響の華やかさと穏やかなミズナラのニュアンスを、比較的手頃な価格で体験できます。ストレートで香りを確かめ、次にロック、最後にハイボールと飲み方を変えてみると、響のバランスの良さがよくわかります。
ハイボールを楽しみたいなら
ハイボールにするなら、価格と香りの両面でJAPANESE HARMONYが適しています。炭酸で割っても甘い花のような香りが立ち、食事にも合わせやすいのが魅力です。BLENDER’S CHOICE以上は繊細な熟成香を楽しむボトルなので、まずはストレートかロックで味わうのがおすすめです。
ワンランク上を試したいなら
JAPANESE HARMONYを飲み慣れた方には、BLENDER’S CHOICEが次のステップになります。ワイン樽後熟原酒による果実味と、より長熟寄りのまろやかさが加わり、同じノンエイジでも印象が大きく変わります。
贈り物・記念日に選ぶなら
贈答用の響を選ぶときは、相手との関係と予算で考えるのが基本です。
- 気軽なお礼・手土産(1万円前後):響 JAPANESE HARMONY。ボトルの見栄えが良く、ウイスキーに詳しくない方にも喜ばれやすい1本です。化粧箱付きの品を選ぶと贈り物らしく仕上がります。
- 上司や目上の方へ・お祝い(2万円前後):響 BLENDER’S CHOICE。飲食店向けに開発された背景もあり、ウイスキー好きの方にも「ちょっと珍しい響」として話題にしやすいボトルです。
- 還暦・退職・結婚などの節目:響21年。「21年」という年数表記には特別感があり、長く記憶に残る贈り物になります。
- 人生の大きな記念:響30年。価格・入手難度ともに別格のため、抽選の当選など機会があれば検討する位置づけです。
贈り物として購入する場合は、箱の有無・ラベルの状態を必ず確認し、プレミア価格での購入になっていないかもチェックしておくと安心です。
定価で買うには
響は需要に対して供給が追いついておらず、どのボトルも定価で店頭に常時並んでいる状況ではありません。定価で購入したい場合は、以下のような方法を組み合わせるのが現実的です。
- 量販店・スーパーの抽選販売:イオンなどの大手スーパー、ビックカメラなどの家電量販店、やまやなどの酒販チェーンが、アプリや会員向けに抽選販売を行うことがあります。JAPANESE HARMONYやBLENDER’S CHOICEは比較的当選のチャンスがあるといわれます。
- 百貨店の抽選・会員向け販売:21年や30年は、百貨店のカード会員向け抽選などで扱われることがあります。
- Amazonの招待制販売:Amazon.co.jpでは「招待をリクエスト」から応募する招待制(抽選)販売が行われており、当選すると定価と同水準の価格で購入できるケースが報じられています。
- 店頭での入荷タイミング:地域の酒販店やドラッグストアで不定期に入荷することもあります。ただし入荷日は公表されないことが多く、運の要素が大きい方法です。
よくある質問
Q. 響JAPANESE HARMONYとBLENDER’S CHOICEの違いは?
どちらもノンエイジの響ですが、BLENDER’S CHOICEはワイン樽で後熟させた原酒を加えている点が大きな違いです。JHは花のような香りとハチミツの甘さが軽やかに広がり、BCは野いちごや白桃のような果実味とクリーミーな厚みが感じられます。また、BCは料飲店向けに開発された商品で、希望小売価格はJHの約2倍です。
Q. 響17年はもう買えないのですか?
響17年は原酒不足を理由に2018年から休売しており、2026年10月時点でも公式サイトでは「休売中」と表示されています。市場に残っているのは過去の在庫のみで、定価を大きく上回る価格で取引されています。
Q. 響は山崎や白州と何が違うのですか?
山崎・白州はそれぞれ単一の蒸溜所の原酒でつくるシングルモルトですが、響は山崎・白州のモルト原酒と知多のグレーン原酒を組み合わせたブレンデッドウイスキーです。個性の強さよりも、多くの原酒が重なり合った調和とまろやかさが持ち味です。
Q. 響の定価はいくらですか?
2026年4月の価格改定後の希望小売価格は、JAPANESE HARMONYが税別8,000円(税込8,800円)、BLENDER’S CHOICEが税別16,000円(税込17,600円)、21年が税別61,000円(税込67,100円)、30年が税別415,000円(税込456,500円)です。BLENDER’S CHOICEは料飲店向け商品のため、価格は抽選販売などでの販売実績に基づく目安としてご覧ください。
Q. 響のおすすめの飲み方は?
JAPANESE HARMONYはストレートからハイボールまで幅広く楽しめます。BLENDER’S CHOICEや21年・30年は、まずはストレートで香りを確かめ、少量の加水やロックで変化を楽しむのがおすすめです。
ふるさと納税でウイスキーを手に入れる
ジャパニーズウイスキーは、ふるさと納税の返礼品として受け取れる自治体もあります。控除上限額の範囲内で寄付すれば、自己負担2,000円で普段は手に入りにくい銘柄に出会えるかもしれません。
ウイスキーの返礼品を探すau PAY ふるさと納税で返礼品を探す※控除上限額は年収や家族構成などによって異なります。寄付の前にご自身の上限額をご確認ください。
真贋保証のある専門店で探す
山崎や響、限定品・終売品を探すなら、品質管理と真贋保証をうたう専門店を選ぶのも一つの方法です。定価より高い価格になることが多いため、価格と付属品の有無を確かめてから検討してください。
リンクサス酒販の在庫を見る※在庫・価格は日々変わります。購入は20歳以上の方に限られます。
飲まないボトルは、専門店の査定へ
贈答でいただいた山崎や響、開けないまま眠っている限定ボトルはありませんか。希少ウイスキーに詳しい専門店なら、ボトルの状態や箱などの付属品まで見て査定してくれます。売るかどうかは、査定額を確認してから決められます。
リンクサスの買取査定を見る※買取価格はボトルの状態・付属品・その時の相場によって変わります。お酒の売買は20歳以上の方に限られます。
まとめ
響は、山崎・白州のモルト原酒と知多のグレーン原酒を重ね合わせ、ミズナラ樽原酒などの個性を織り込んだ、サントリーのブレンデッドウイスキーの最高峰です。現行の定番はJAPANESE HARMONY、BLENDER’S CHOICE、21年、30年の4種類で、17年は休売が続いています。
初めてならJAPANESE HARMONY、もう一段深い響を知りたいならBLENDER’S CHOICE、特別な贈り物には21年が選びやすい組み合わせです。いずれも定価で手に入れるには抽選販売を活用するのが近道なので、希望小売価格を目安に、無理のない範囲で響との出会いを探してみてください。
※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。飲酒運転は絶対にやめましょう。妊娠中・授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。
※価格・仕様は2026年10月時点の情報です。最新の価格・在庫は各販売サイトでご確認ください。
※テイスティングノートは個人の感想です。


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