「山崎にはどんな種類があるの?」「ノンエイジと12年、18年は何が違うの?」「定価はいくらで、どこで買えるの?」——日本を代表するシングルモルト「山崎」は、名前を知っていても、ラインナップの違いや最新の価格までは意外と整理しにくいものです。本記事では、現行の山崎(ノンエイジ)・山崎12年・山崎18年を中心に、それぞれの味わいや向いている飲み方、2026年4月の価格改定を反映した最新の希望小売価格をまとめました。あわせて、山崎蒸溜所の個性や、定価で手に入れるための抽選販売の実情、最高峰の山崎25年の概要もご紹介します。
- 現行の山崎は「山崎(ノンエイジ)」「山崎12年」「山崎18年」「山崎25年」の4本が基本ラインナップです(いずれも700ml・43%)。
- 初めての一本やハイボールには、華やかで軽やかな山崎(ノンエイジ)(希望小売価格8,250円・税込)。
- 山崎らしさをじっくり味わうなら山崎12年(同17,600円・税込)。ミズナラ由来の香りまで感じやすい「基準の一本」です。
- 贈り物や特別な日には、濃厚で深い甘みの山崎18年(同67,100円・税込)。ただし定価での入手は抽選が中心です。
- どの山崎も実売価格は定価を上回りがち。サントリー公式や量販店・百貨店の抽選を併用し、相場を確認してから購入するのがおすすめです。
山崎とは
「山崎」は、サントリーが山崎蒸溜所でつくったモルト原酒だけを使ったシングルモルトウイスキーです。1984年3月14日に発売されて以来、ジャパニーズウイスキーを代表するブランドとして国内外で親しまれてきました。日本的な繊細さと、多彩な原酒が重なり合う複雑な香味が持ち味で、「華やかでありながら奥行きがある」と表現されることの多いウイスキーです。
日本初のモルトウイスキー蒸溜所
山崎蒸溜所は、大阪府三島郡島本町山崎にあります。京都の南西、天王山の麓に位置し、名水の地として知られるとともに、湿潤で霧が発生しやすい土地とされます。サントリー創業者の鳥井信治郎が「日本人の繊細な味覚にあったウイスキーをつくる」ために、良質な水と自然環境にこだわってこの地を選び、1923年に建設に着手、1924年に竣工しました。日本初のモルトウイスキー蒸溜所であり、100年を超える歴史を持っています。
多彩な原酒をつくり分ける造り
山崎の最大の特徴は、ひとつの蒸溜所の中で性格の異なる原酒を数多くつくり分けていることです。スコットランドでは複数の蒸溜所の原酒を交換してブレンドに使うことが一般的とされますが、山崎ではそれを自社の中で実現するために、工程ごとに選択肢を持たせています。
- 発酵槽:複雑で厚みのある味わいを生む木桶発酵槽と、すっきりした香味に仕上がるステンレス発酵槽を使い分けています。
- 蒸溜釜(ポットスチル):形状の異なる16基のポットスチルを備え、加熱方法も直火と間接加熱を使い分けています。
- 樽:ホワイトオーク(アメリカンオーク)樽、シェリー樽に用いられるスパニッシュオーク樽、ワイン樽、そして日本固有のミズナラ樽など、材質や来歴、形状の異なる樽で熟成させています。
こうしてつくり分けた多様な原酒を組み合わせることで、山崎ならではの重層的な味わいが生まれます。原酒の個性を1本ずつ知りたい方は、樽や原酒タイプ別に瓶詰めされた限定品を解説した記事もあわせてご覧ください。
山崎の香りを象徴する「ミズナラ樽」
ミズナラは日本に自生するオークの一種で、ウイスキー樽としては扱いが難しい木材とされます。漏れやすく、香りが開くまでに長い熟成期間を要する一方、長期熟成を経た原酒には白檀や伽羅(きゃら)を思わせる「香木のような」香りが現れるといわれ、ジャパニーズウイスキーらしさを語るうえで欠かせない要素になっています。山崎では、ノンエイジから25年まで、すべての現行ボトルにミズナラ樽で熟成させた原酒が使われています(公式の使用樽表記による)。
山崎の種類(ラインナップ)一覧
現行の定番ラインナップは、熟成年数表記のない「山崎(ノンエイジ)」と、12年・18年・25年の計4本です。年数が上がるほど、香りは華やかさから熟した果実や香木へ、味わいは軽やかさから濃厚な甘みと深みへと移っていきます。ここではノンエイジ・12年・18年を中心に、25年は概要をご紹介します。
山崎(ノンエイジ)
熟成年数を表記せず、若い原酒から熟成を重ねた原酒まで幅広く組み合わせたスタンダードボトルです。公式では、ミズナラ樽で貯蔵したモルトとワイン樽で貯蔵したモルトを使用していると紹介されています。香りはやわらかく華やかで、イチゴを思わせる赤い果実のニュアンスが潜むのが特徴。口に含むと甘くなめらかに広がり、軽やかな余韻へとつながります。
山崎のなかでは最も手に取りやすく、ストレートやロックはもちろん、ハイボールにしても香りの華やかさが活きます。食中酒としても合わせやすく、「まずは山崎を知りたい」という方の入口にぴったりの一本です。700mlのほか、180mlのミニボトルもラインナップされているので、まず少量で試すこともできます。
ただし、ノンエイジであっても実売価格は希望小売価格を上回ることが多く、店頭で定価のまま並んでいる場面は限られます。スーパーや量販店の抽選販売で見かけることも多い銘柄です。
| 種類 | シングルモルトウイスキー |
|---|---|
| 熟成年数 | 表記なし(ノンエイジ) |
| 主な使用樽 | ミズナラ樽、ワイン樽 ほか |
| 度数・容量 | 43% / 700ml(180mlもあり) |
| 希望小売価格 | 8,250円(税込)/7,500円(税別)※700ml、2026年4月1日出荷分から |
| 実売の目安 | 1万2,000〜1万5,000円前後で販売されていることが多い |
山崎12年
1984年に発売されたシングルモルト「山崎」の流れを受け継ぐ、ブランドの中核となるボトルです。公式では、ホワイトオーク樽、スパニッシュオーク樽、ジャパニーズオーク(ミズナラ)樽の原酒を使用していると紹介されています。ホワイトオーク樽由来の甘いバニラ香と熟した果実の香りが広がり、味わいは奥行きのある甘みと厚みが印象的です。
ノンエイジと比べると、香りの層が一段深く、余韻にかけてミズナラ由来とされるオリエンタルな香りも感じ取りやすくなります。山崎の個性をしっかり味わいたいなら、まずはストレートで。少量の加水で香りが開く変化も楽しめます。ハイボールにするのも贅沢ですが、もちろん美味しくいただけます。
国内外での人気が非常に高く、定価で購入できる機会は主に抽選販売に限られます。700mlのほか、50mlのミニボトルも展開されています。
| 種類 | シングルモルトウイスキー |
|---|---|
| 熟成年数 | 12年以上 |
| 主な使用樽 | ホワイトオーク樽、スパニッシュオーク樽、ミズナラ樽 |
| 度数・容量 | 43% / 700ml(50mlもあり) |
| 希望小売価格 | 17,600円(税込)/16,000円(税別)※700ml、2026年4月1日出荷分から |
| 実売の目安 | 2万5,000〜3万円前後で販売されていることが多い |
山崎18年
18年以上熟成させた原酒を中心に構成された、山崎の上位ボトルです。公式の使用樽はスパニッシュオーク樽とミズナラ樽。シェリー樽由来とされる甘いドライフルーツや、香ばしいチョコレートのような香りが重なり、味わいは蜂蜜のような甘さに甘酸っぱさとスパイシーさが加わる、濃密で余韻の長いウイスキーです。
12年が「華やかさと甘み」なら、18年は「濃厚さと深み」。色合いも一段と濃く、グラスの中でゆっくり香りが変化していきます。せっかくの一本は、ストレートか少量の加水で、時間をかけて味わうのがおすすめです。贈答品としての格もあり、記念日や大切な方へのギフトとして選ばれることが多い銘柄です。
2026年4月の改定で希望小売価格は67,100円(税込)になりましたが、実売ではそれを大きく上回る価格で取引されているのが現状です。定価での購入は、抽選販売に当選するのが現実的なルートになります。
| 種類 | シングルモルトウイスキー |
|---|---|
| 熟成年数 | 18年以上 |
| 主な使用樽 | スパニッシュオーク樽、ミズナラ樽 |
| 度数・容量 | 43% / 700ml |
| 希望小売価格 | 67,100円(税込)/61,000円(税別)※2026年4月1日出荷分から |
| 実売の目安 | 10万円以上で販売されていることが多い |
山崎25年(概要)
現行ラインナップの最高峰に位置するのが山崎25年です。公式の使用樽はミズナラ樽、スパニッシュオーク樽、アメリカンオーク樽。熟した果実の香りに香木のようなアクセントが重なり、まろやかに広がる甘みと深みのある酸味を持つと紹介されています。2026年4月の改定で希望小売価格は456,500円(税込)となり、流通量もごくわずか。実売ではその数倍の価格がつくこともあるため、一般的には「憧れの一本」と考えておくのがよいでしょう。
| 種類 | シングルモルトウイスキー |
|---|---|
| 熟成年数 | 25年以上 |
| 度数・容量 | 43% / 700ml |
| 希望小売価格 | 456,500円(税込)/415,000円(税別)※2026年4月1日出荷分から |
| 実売の目安 | 100万円前後以上で取引されることが多い |
比較表
| 銘柄 | 熟成 | 度数 | 希望小売価格 | 味わい | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 山崎(ノンエイジ) | 表記なし | 43% | 8,250円(税込) | 華やかでイチゴのような果実香、甘くなめらか | ★★★★☆ |
| 山崎12年 | 12年 | 43% | 17,600円(税込) | バニラと熟した果実、奥行きのある甘み | ★★★★★ |
| 山崎18年 | 18年 | 43% | 67,100円(税込) | ドライフルーツ・チョコレート、濃厚で長い余韻 | ★★★★☆ |
| 山崎25年 | 25年 | 43% | 456,500円(税込) | 熟した果実と香木、深い甘みと酸味 | ★★★☆☆ |
※おすすめ度は、味わいの完成度に加えて価格・入手しやすさを踏まえた編集部の目安です。25年は品質ではなく入手性の観点で控えめにしています。
どれを選ぶ?目的別のおすすめ
初めての山崎なら:山崎(ノンエイジ)
山崎の華やかさと甘さを、比較的手の届く価格で体験できます。ストレート、ロック、ハイボールと飲み方を選ばないので、自分の好みの飲み方を探す一本としても最適です。いきなり700mlを買うのに迷う場合は、180mlのミニボトルから試すのもよいでしょう。
ハイボールで楽しむなら:山崎(ノンエイジ)
炭酸で割っても香りがしっかり立ち、食事にも合わせやすいのがノンエイジの魅力です。グラスと炭酸をよく冷やし、ウイスキー1に対して炭酸3〜4を目安に、混ぜすぎずに仕上げると香りが活きます。12年のハイボールも格別ですが、価格を考えると日常使いにはノンエイジが現実的です。
山崎の「らしさ」をじっくり味わうなら:山崎12年
ノンエイジとの違いがわかりやすく、ミズナラ由来とされる香りや多層的な甘みを感じやすい一本です。ストレートで香りを確かめ、数滴の加水で変化を楽しむ飲み方がおすすめ。ノンエイジと飲み比べると、熟成による違いがよく理解できます。
贈り物なら:山崎12年/山崎18年
知名度が高く、ウイスキー好きの方には特に喜ばれやすいブランドです。予算や関係性に応じて、12年なら気軽すぎない上質なギフトに、18年なら記念日や還暦祝いなど節目の贈り物にふさわしい格があります。贈答用には化粧箱付きのものを選ぶと安心です。
特別な日の一杯なら:山崎18年
濃厚な甘みと長い余韻は、ゆっくりと時間をかけて味わいたい特別な夜にぴったりです。ボトル購入のハードルが高い場合は、オーセンティックバーで1杯から試してみるのも賢い選択です。
定価で買うには
山崎は国内外の需要に対して供給が追いつかず、ノンエイジから18年まで、希望小売価格で常時購入するのは難しい状況が続いています。ウイスキーは仕込みから出荷まで年単位の時間がかかるため、需要が増えてもすぐに供給を増やせないことが背景にあります。定価での購入を目指すなら、次のような抽選販売を複数並行して応募するのが基本です。
- サントリー公式オンラインショップの抽選:限定品「山崎 Story of the Distillery 2026 EDITION」(700ml・43%、17,600円・税込)が抽選販売されるなど、公式でも山崎関連の抽選が実施されています。
- スーパー・量販店の抽選:イオンなどの大手スーパー、ビックカメラやヨドバシカメラなどの家電量販店、酒類専門店チェーンが、会員向けにウイスキーの抽選販売を行うことがあります。
- 百貨店の抽選:高島屋など百貨店のオンラインストアや店頭で、山崎12年・18年などの抽選販売が行われることがあります。
- ECモールの抽選・招待販売:Amazonの招待制販売や、楽天市場の酒販店による「ウイスキーくじ」など、ネット上でも定価での抽選が見られます。
- 店頭での入荷:コンビニや酒店に、ノンエイジやミニボトルが少量入荷することもあります。入荷日は店舗ごとに異なるため、こまめなチェックが必要です。
なお、抽選の実施時期や対象銘柄、応募条件(会員登録・購入履歴など)は販売店ごとに異なり、予告なく変わります。最新情報は各販売店の公式案内でご確認ください。
よくある質問
Q. 山崎ノンエイジと山崎12年の違いは何ですか?
ノンエイジは熟成年数を表記せず、ミズナラ樽やワイン樽の原酒などを組み合わせた、華やかで軽やかなスタイルです。12年は12年以上熟成させた原酒で構成され、バニラや熟した果実の香り、奥行きのある甘みがより深く感じられます。日常的に楽しむならノンエイジ、山崎の個性をじっくり味わうなら12年がおすすめです。
Q. 山崎の定価は2026年に変わりましたか?
はい。サントリーは2025年11月に、「山崎」「白州」「響」などの価格改定を発表し、2026年4月1日出荷分から希望小売価格が改定されました。改定後の価格(700ml・税込)は、山崎(ノンエイジ)8,250円、山崎12年17,600円、山崎18年67,100円、山崎25年456,500円です。
Q. 山崎と白州はどう違いますか?
どちらもサントリーのシングルモルトですが、山崎は大阪府島本町の山崎蒸溜所で、白州は山梨県北杜市の白州蒸溜所でつくられています。山崎は華やかで甘く、重層的な味わいが特徴。白州は森の若葉を思わせる爽やかさと、ほのかなスモーキーさが持ち味です。好みや飲むシーンに合わせて選び分けるのも楽しみのひとつです。
Q. なぜ山崎は定価で買えないのですか?
国内外での人気の高まりに対して、熟成に長い年月を要する原酒の供給が追いついていないためです。特に年数表記のある12年・18年・25年は、長期熟成原酒を必要とするため流通量が限られています。定価で購入するには、抽選販売への応募を続けるのが現実的な方法です。
Q. 山崎のおすすめの飲み方は?
ノンエイジはハイボールやロックで香りの華やかさを、12年・18年はストレートや少量の加水で香りの変化をじっくり楽しむのがおすすめです。飲み方の基本はウイスキーの飲み方をまとめた記事もご参照ください。
ふるさと納税でウイスキーを手に入れる
ジャパニーズウイスキーは、ふるさと納税の返礼品として受け取れる自治体もあります。控除上限額の範囲内で寄付すれば、自己負担2,000円で普段は手に入りにくい銘柄に出会えるかもしれません。
ウイスキーの返礼品を探すau PAY ふるさと納税で返礼品を探す※控除上限額は年収や家族構成などによって異なります。寄付の前にご自身の上限額をご確認ください。
真贋保証のある専門店で探す
山崎や響、限定品・終売品を探すなら、品質管理と真贋保証をうたう専門店を選ぶのも一つの方法です。定価より高い価格になることが多いため、価格と付属品の有無を確かめてから検討してください。
リンクサス酒販の在庫を見る※在庫・価格は日々変わります。購入は20歳以上の方に限られます。
飲まないボトルは、専門店の査定へ
贈答でいただいた山崎や響、開けないまま眠っている限定ボトルはありませんか。希少ウイスキーに詳しい専門店なら、ボトルの状態や箱などの付属品まで見て査定してくれます。売るかどうかは、査定額を確認してから決められます。
リンクサスの買取査定を見る※買取価格はボトルの状態・付属品・その時の相場によって変わります。お酒の売買は20歳以上の方に限られます。
まとめ
山崎は、日本初のモルトウイスキー蒸溜所である山崎蒸溜所で、木桶とステンレスの発酵槽、形状の異なる16基のポットスチル、ミズナラを含む多彩な樽を使い分けてつくられるシングルモルトです。現行ラインナップは、華やかで飲みやすい「ノンエイジ」、山崎らしさの基準となる「12年」、濃厚で深い甘みの「18年」、そして最高峰の「25年」。2026年4月の改定で、希望小売価格はそれぞれ8,250円・17,600円・67,100円・456,500円(いずれも700ml・税込)となりました。
初めてならノンエイジ、山崎の個性を知るなら12年、特別な贈り物や記念日には18年がおすすめです。いずれも定価での入手は抽選が中心となるため、公式・量販店・百貨店の抽選を上手に活用しつつ、通販で購入する際は価格と販売元をしっかり確認して選んでください。
※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。飲酒運転は絶対にやめましょう。妊娠中・授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。
※価格・仕様は2026年10月時点の情報です。最新の価格・在庫は各販売サイトでご確認ください。
※テイスティングノートは個人の感想です。


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