ジンで知られる長野県の野沢温泉蒸留所から、ついに初のシングルモルトウイスキーが登場します。「いつ発売?」「定価はいくら?」「どこで買えるの?」「抽選なの、先着なの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。この記事では、2026年9月に発表された公式情報をもとに、初リリース「Barrel Hall Series」の仕様と味わい、発売日と買い方、蒸留所の成り立ち、そして購入時の注意点までを落ち着いて整理します。長野県のほかのウイスキーとの違いも軽く比べてみます。
- 野沢温泉蒸留所初のウイスキーは、シングルモルト「Barrel Hall Series」。700ml・47%・3年熟成で、希望小売価格は13,200円(税込)です。
- 一般発売日は2026年11月6日(金)。販売場所は蒸留所、公式オンラインストア、取扱店等と発表されています。
- 2026年10月9日時点で、抽選か先着か、予約の有無、販売本数は公式に発表されていません。公式ウェイトリストへの登録が最初の一手です。
- 原料はオーストラリア産の大麦麦芽。細かく粉砕した麦芽の原酒と「ホールマッシュ」仕込みの原酒をブレンドした、甘く濃厚な味わいとされています。
- 初リリースは品薄になりやすいため、発売直後の高額な転売品には手を出さず、定価の正規ルートを待つのが賢明です。
野沢温泉蒸留所とは? 温泉村の中心にあるクラフト蒸留所
野沢温泉蒸留所は、長野県下高井郡野沢温泉村にあるクラフト蒸留所です。運営会社はNozawa Onsen Distillery株式会社で、会社の設立は2021年3月、蒸留所の開設は2022年12月15日です。スキーと温泉の村として知られる野沢温泉に、初めて誕生したジンとウイスキーの蒸留所でもあります。
缶詰工場の跡地をリノベーション
蒸留所の建物は、かつて村の缶詰工場だった建物を改装したものです。山菜や根曲がり竹などを加工し、村の食文化と冬の暮らしを支えてきた場所だったとされています。立地は村の中心部で、村のシンボルである共同浴場「大湯」から徒歩数分ほど。館内にはテイスティングバーとギフトショップが併設されており、公式サイトからテイスティングの予約もできます。温泉街の散策がてら立ち寄れるのは、この蒸留所ならではの魅力です。
仕込み水は村の湧き水
公式サイトでは、雪解け水が長い年月をかけて大地に染み込み、湧き水となって村を潤すという循環が語られており、その澄んだ山の湧き水が蒸留に用いられています。一部の酒販店の紹介記事では、村内の湧き水「六軒清水」を使い、硬度は約21mg/Lの軟水とされています。豪雪地帯ならではの、やわらかな水が個性の土台になっていると考えてよさそうです。
これまでの製品は受賞歴のあるクラフトジン
ウイスキーの熟成を待つ間、蒸留所の名を広めてきたのがクラフトジンです。主力は「NOZAWA GIN」「CLASSIC DRY GIN」「IWAI GIN」「SHISO GIN」の4種で、公式オンラインストアでは200mlが2,600円から(公式ストア表示)購入できます。このほか、樽熟成のジンや道祖神祭りにちなんだジン、小布施の素材を使ったジンなど、限定品も展開しています。
プレスリリースによれば、同蒸留所のジンは世界的なコンペティションで20以上の賞を受賞しており、2023年のサンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティションでは出品した4種すべてが金賞を受賞しました。ジンでの実績があるぶん、初のウイスキーにも注目が集まっているわけです。
国際色豊かなチーム
公式サイトの「製造者の紹介」では、ヘッドディスティラーのヨネダ イサム氏をはじめとする製造チーム、代表取締役のフィリップ・リチャーズ氏、プレジデントのデイブ&サチ・エルズワース夫妻などのマネジメントチームが紹介されています。地元に根ざした人々と、野沢温泉の自然に惹かれて世界中から集まった仲間が一緒に造っている蒸留所、というのが公式の打ち出し方です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 野沢温泉蒸留所(Nozawa Onsen Distillery) |
| 所在地 | 長野県下高井郡野沢温泉村(村の中心部、大湯から徒歩数分) |
| 開設 | 2022年12月15日(会社設立は2021年3月) |
| 建物 | 旧缶詰工場をリノベーション。テイスティングバー・ギフトショップ併設 |
| 水 | 村の湧き水(「六軒清水」とされる) |
| 主な製品 | NOZAWA GIN、CLASSIC DRY GIN、IWAI GIN、SHISO GINほか |
初リリース「Barrel Hall Series」の詳細
2026年9月26日、蒸留所は初のシングルモルトウイスキー「Barrel Hall Series」を発表しました。同日には野沢温泉村民限定の招待制イベント「Village Release」が開かれ、村民にファーストボトルが贈られています。一般向けの発売は、その約1か月半後です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | Barrel Hall Series |
| 種類 | シングルモルトウイスキー |
| 容量 | 700ml |
| 度数 | 47% |
| 熟成 | 3年 |
| 原料 | オーストラリア産大麦麦芽 |
| 希望小売価格 | 13,200円(税込) |
| 発売日 | 2026年11月6日(金) |
| 販売場所 | 野沢温泉蒸留所、公式オンラインストア、取扱店等 |
| 樽・本数 | 公式発表なし(2026年10月9日時点) |
造り:2種類の仕込みをブレンド
蒸留は2023年1月に始まり、同年2月に樽詰めされたとされています。原料の大麦麦芽はオーストラリア産で、代表のフィリップ・リチャーズ氏の故郷の麦というのが選んだ理由のひとつです。
特徴的なのは仕込みの方法です。ひとつは、アメリカ製のハンマーミルで一般的なシングルモルトよりも細かく粉砕した麦芽から造った原酒。もうひとつは、もろみを濾さずにそのまま発酵・蒸留する「ホールマッシュ」と呼ばれる仕込みの原酒です。この2種類の原酒をブレンドすることで、厚みのある味わいを狙っています。スコッチの多くは糖化後に澄んだ麦汁だけを取り出して発酵させるため、穀物の成分をより多く残す造りは、ボディや香ばしさに違いが出やすいと考えられます。
公式のテイスティングノート
- 香り:ハチミツやクレームブリュレを思わせる、甘く濃厚な香り
- 味わい:トフィーのような濃厚さに、フルーツケーキやチョコレートのニュアンス
- 余韻:ふくよかで、モルト由来の甘みとスパイスが続く
蒸留所がすすめる飲み方はロックです。47%としっかりした度数なので、まずは少量をストレートで香りを確かめ、そのあと氷を入れて甘みの開き方を見る、という順番で楽しむのもよいでしょう。飲み方の基本はウイスキーの飲み方でまとめています。
ボトルは道祖神祭りの御神木から
コンセプトは「Whisky Connects Generations.(世代をつなぐ)」。着想源は、国の重要無形民俗文化財に指定され、日本三大火祭りのひとつに数えられる野沢温泉村の「道祖神祭り」です。ボトルには、祭りの御神木であるブナの木を3Dスキャンし、その樹肌の質感と輪郭をデザインとして落とし込んでいます。村の伝統を形にしたボトルなので、飲み終えたあとも飾っておきたくなる一本になりそうです。
発売日と買い方
一般発売は2026年11月6日(金)
プレスリリースで発表された一般発売日は、2026年11月6日(金)です。発売時刻については、10月9日時点では公表されていません。販売場所は「野沢温泉蒸留所、公式オンラインストア、取扱店等」とされています。
買い方は3つのルート
| ルート | 特徴 | おすすめ度 |
|---|---|---|
| 蒸留所(野沢温泉村) | 現地で購入できる。テイスティングバーで味見できる可能性も。遠方の方には負担が大きい | ★★★★☆ |
| 公式オンラインストア | 全国から購入できる正規ルート。土日祝は発送なし。販売方式は今後の案内を確認 | ★★★★★ |
| 取扱店(酒販店など) | 店舗ごとに入荷数・販売方法が異なる。具体的な店舗名は未公表 | ★★★☆☆ |
抽選?先着?予約は?
ここがいちばん気になるところですが、2026年10月9日時点で、抽選販売か先着販売か、事前予約の受付があるか、販売本数がどれくらいかは公式に発表されていません。6月のティーザーサイト公開時にも「販売方法は今後順次案内」「発売記念キャンペーンは後日発表」とされていました。
現時点でできるのは、次の準備です。
- 公式サイトのウェイトリストに登録する:ウイスキーのページから登録でき、先行案内や限定リリース情報が届くとされています。
- 公式オンラインストアのアカウントを用意しておく:先着販売になった場合、発売当日の入力の手間を減らせます。
- 公式SNSやプレスリリースをこまめに確認する:販売方式や取扱店の情報は、発売直前に出ることが多いです。
- 地元・長野の酒販店に問い合わせる:取扱店になる店舗では、入荷予定を案内してもらえる場合があります。
期待できるポイントと注意点
期待できるポイント
- ジンで実績のあるチームの初ウイスキー:国際コンペで金賞を重ねたジンの造り手が、3年をかけて送り出す一本です。
- 個性的な仕込み:細挽き麦芽とホールマッシュという2つの原酒のブレンドは、ほかのジャパニーズクラフトとはひと味違う方向性です。
- 47%のしっかりした度数:甘くリッチな味わいの設計と合わせて、若さよりも厚みを楽しめることが期待されます。
- 記念性の高さ:蒸留所の「最初の一本」は、ファンにとって特別な意味を持ちます。
注意点
- 品薄になりやすい:クラフト蒸留所のファーストリリースは生産量が限られることが多く、発売直後に売り切れることも珍しくありません。本数は未発表ですが、確実に手に入る前提で考えないほうがよいでしょう。
- 転売品に注意:入手困難になると、フリマアプリや通販サイトで定価を大きく上回る価格の出品が出てきがちです。保管状態がわからない、偽物の可能性を否定できないなどのリスクもあるため、高額な転売品の購入はおすすめしません。
- 3年熟成の若いウイスキー:長期熟成のウイスキーのような枯れた複雑さを期待するより、蒸留所の個性や原酒の勢いを楽しむ一本と考えるのが自然です。
- 価格の考え方:13,200円(税込)は、国産クラフトのファーストリリースとしては標準的からやや高めの価格帯です。記念性や造りへの興味を重視するかどうかで、満足度が変わりそうです。
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長野県のほかのウイスキーと比べると
長野県は、古くからウイスキー造りの舞台になってきた土地です。代表格は、中央アルプスの麓・宮田村にある本坊酒造のマルス駒ヶ岳蒸溜所(1985年開設)。また、かつて御代田町にあった軽井沢蒸留所は閉鎖後にその原酒が世界的に評価され、伝説的な存在になっています。近年は県内各地で新しいクラフト蒸留所も動き出しており、野沢温泉蒸留所はその新しい波のひとつといえます。
| 銘柄 | 蒸溜所 | 容量・度数 | 希望小売価格(税込) | 入手しやすさ |
|---|---|---|---|---|
| Barrel Hall Series | 野沢温泉蒸留所(野沢温泉村) | 700ml・47% | 13,200円 | 初リリースのため不透明 |
| シングルモルト駒ヶ岳 | マルス駒ヶ岳蒸溜所(宮田村) | 700ml・45% | 7,920円 | 比較的見つけやすい |
| 岩井トラディション | 本坊酒造(マルス) | 750ml・40% | 2,420円 | 手に入りやすい |
Barrel Hall Seriesが「新しい蒸留所の最初の一本」という記念性に価値があるのに対し、マルスの2銘柄は長野のウイスキーを日常的に楽しむのに向いています。特に岩井トラディションは、ハイボールにも使いやすい手頃な一本です。詳しくはマルス 岩井トラディションの味わいと飲み方|2,000円台・750mlの実力派ブレンデッドで紹介しています。野沢温泉の新作が手に入らなかったときの「長野のウイスキー入門」としても、これらは心強い選択肢です。
ふるさと納税で野沢温泉蒸留所のジンを楽しむ
野沢温泉村のふるさと納税では、野沢温泉蒸留所のオリジナルジン(NOZAWA GIN、CLASSIC DRY GIN、IWAI GIN、SHISO GINの200mlなど)が返礼品として掲載されています。2026年10月9日時点では、ウイスキーの返礼品は確認できませんでした。ウイスキーの発売を待つ間に、まずは蒸留所のジンで造り手の個性に触れてみるのもよいでしょう。ウイスキーの返礼品全般についてはふるさと納税でウイスキー|返礼品の選び方と育てるウイスキー【2026】もご覧ください。
ふるさと納税でウイスキーを手に入れる
ジャパニーズウイスキーは、ふるさと納税の返礼品として受け取れる自治体もあります。控除上限額の範囲内で寄付すれば、自己負担2,000円で普段は手に入りにくい銘柄に出会えるかもしれません。
ウイスキーの返礼品を探すau PAY ふるさと納税で返礼品を探す※控除上限額は年収や家族構成などによって異なります。寄付の前にご自身の上限額をご確認ください。
よくある質問
Q. 野沢温泉蒸留所のウイスキーの発売日はいつですか?
初のシングルモルト「Barrel Hall Series」の一般発売日は、2026年11月6日(金)と発表されています。発売時刻は10月9日時点では公表されていないため、公式サイトや公式SNSで最新情報を確認してください。
Q. 定価はいくらですか?
希望小売価格は13,200円(税込)、容量は700ml、度数は47%です。通販サイトでこれを大きく上回る価格の出品は、転売品の可能性があります。
Q. 抽選販売ですか?予約はできますか?
10月9日時点で、抽選・先着の別や予約受付の有無は公式に発表されていません。公式サイトのウェイトリストに登録しておくと、先行案内などを受け取れるとされています。
Q. どこで買えますか?
野沢温泉蒸留所(長野県野沢温泉村)、公式オンラインストア、取扱店等で販売される予定です。取扱店の具体的な店舗名は、現時点では公表されていません。
Q. どんな味わいですか?
公式のテイスティングノートでは、ハチミツやクレームブリュレを思わせる甘い香り、トフィーの濃厚さにフルーツケーキやチョコレートのニュアンス、モルトの甘みとスパイスが続く余韻とされています。蒸留所のおすすめはロックです。
まとめ
野沢温泉蒸留所の初のウイスキー「Barrel Hall Series」は、700ml・47%・3年熟成のシングルモルトで、希望小売価格は13,200円(税込)。2026年11月6日(金)に、蒸留所・公式オンラインストア・取扱店等で一般発売されます。オーストラリア産麦芽を使い、細挽き麦芽とホールマッシュの2つの原酒をブレンドした造りや、道祖神祭りの御神木をモチーフにしたボトルなど、話題性も十分です。
一方で、販売本数や販売方式はまだ発表されていません。ウェイトリストに登録して公式発表を待ち、正規ルートで定価購入を目指すのがいちばん確実です。もし手に入らなくても、慌てて高額な転売品に手を出す必要はありません。蒸留所のジンや、マルスの駒ヶ岳・岩井トラディションなど、長野のウイスキーを楽しみながら次のリリースを待つのも、ひとつの楽しみ方です。
※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。飲酒運転は絶対にやめましょう。妊娠中・授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。
※価格・仕様は2026年10月時点の情報です。最新の価格・在庫は各販売サイトでご確認ください。
※テイスティングノートは個人の感想です。


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